田川の歴史

田川の大将こと畠山金光

すきっぷ通り開店当時の田川
100年以上続く老舗の味
歴史ある田川の暖簾を提げて、大将こと畠山金光が武蔵境に最初に店を構えたのは1963年のことです。
牛込で誕生した田川が吉祥寺に移転し、そこで修行を積んだ職人の中で一番初めに店を構えたのが大将です。
そもそも大将がうなぎ職人になる決心をしたのは、1958年。
秋田生まれの大将は、中学を卒業後、東京の叔父を頼りに上京。この年、東京タワーの完成記念内覧会に叔父に連れられ出掛けた時、生まれて初めてうなぎを食べたことがきっかけとなりました。
「世の中にこんなに旨いものがあるんだ!」大将はうなぎの旨さにいたく感動し、その時からうなぎ屋になることを決心。「うなぎ屋になれば、ウマイうなぎがいっぱい食べられる!」と言う、単純なきっかけではありましたが、その時から、うなぎの味には妥協しない精神が今でも貫かれることとなったのです。
吉祥寺田川の女将さんと大将は、満州でご結婚され、その後引き上げ時に秋田の大将の実家に疎開していたと言うご縁があり、うなぎ屋を志すと決心した大将は、叔父さんの勧めもあり、田川で修行を積むこととなったのです。
吉祥寺田川で出前持ちから始めた修行。当時は舗装もされていない砂利道を自転車で吉祥寺から武蔵境まで出前に出掛けていたと言います。
吉祥寺で修行を積む大将に続いて修行をされた方の中に、今でも中央線で田川の暖簾を提げてお店を構えている方が大将以外にも3名いらっしゃいます。
亡くなられた西荻窪田川の大将さんは、吉祥寺田川で調理師をされ、その後浜名湖でうなぎ職人としての修行を積み、吉祥寺田川に戻られた後、西荻に田川を開店されました。今でも息子さん達が、その味を守り続けておられます。
小金井田川の大将さんは、吉祥寺田川の向かいにあった靴屋さんの息子さんで、吉祥寺田川で修行後、大将が最初に構えた武蔵境の店でも修行をされ、後に小金井に店を出され、田川の味を守り続けていらっしゃいます。
そしてもう1店舗。吉祥寺に今では出前だけを行なっている田川があります。大将が独立した頃、旧吉祥寺田川に修行に入られた方が一人で店を切り盛りされているのです。
大将が武蔵境に最初に店を構えたのは、みずき通りの現在花屋さんがある場所でした。その後、武蔵境2号店として丸十さんの5階に開店。更に吉祥寺に2店舗、国分寺に1店舗の合計5店舗を構えることとなりましたが、一人で完全な味を守るには分散していては無理と判断し、すべての店をたたみ、すきっぷ通り1店舗に集約させることとなったのです。
開店当時のすきっぷ通り田川は、1階に滝が流れ、本格的江戸前寿司のカウンター席もあり、店内は純和風の落ち着いた造り。
料理は武蔵野の味処として懐石料理・活魚料理・すっぽん・天ぷら・のれんとんかつ・釜飯・江戸前寿司・老舗うなぎと種類も豊富に取り揃えておりました。
今でも、他のうなぎ屋にはないメニューを取り揃えているのは、こうした歴史があるからなのです。

すきっぷ通り田川の1階店内の様子

すきっぷ通り田川の2階宴会場の様子
当時は100名様をお迎えすることが出来る大宴会場も完備しておりました。しかし、そうした大規模な店を維持するには年齢的にも大変になってきたこともあり、店を大幅に縮小し、現在の店に移転するに至ったのであります。

開店当時の現在の田川
皆様のご愛顧に支えられて、長く店を続けさせていただいております。
これからも体力の続く限り、旨いうなぎをご提供させていただければ店主も幸いに存じます。
これからも変わらぬ味を守り続けてまいりますので、
今後とも宜しくお願い致します。 店主
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